06/7/13

Economic Crisis and Market Quality(第15回MQ Workshop)を開催いたします

6月17日に京都大学経済研究所第一共同研究室にて,Economic Crisis and Market Quality (第15回 Market Quality Workshop) が当研究プロジェクト Market Quality Research Project と先端経済理論の国際的共同研究拠点との共催にて開催されます。

Economic Crisis and Market Quality
2013/6/17
日時:平成25年6月17日(月)場所:京都大学経済研究所 第一共同研究室
プログラム
13:00~17:40
Chair: Makoto Yano(Kyoto University)
13:00~14:00
Ma Yan (Kobe University)
Foreign Direct Investment and Border Carbon Adjustments

14:10~15:10
Eric W. Bond (Vanderbilt University)
Learning by Doing and Fragmentation

15:20~15:40
Rui Ota (Chiba Keizai University)
Food Safety and International Trade

15:45~16:45
Takashi Komatsubara (Kyoto University)
Japanese and US Household Perception of the Securities Market

16:50~17:50
Nicolas Sternsdorff Cisterna (Harvard University)
Searching for safe food in post-Fukushima Japan
主催:JSPS Grant-in-Aid for Specially Promoted Research #23000001KIER, International Joint Research Center of Advanced Economic Theory
お問い合わせ先:京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185

06/3/13

WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference 基調講演

2013年3月14〜17日に開催された Western Economic Association International (WEAI), 10th Biennial Pacific Rim Conference の基調講演にて撮影された貴重な映像を講演者の先生方,WEAIのご好意で公開させていただけることになりました。関係各位に心よりお礼申し上げます。

 

清家篤先生 “Human Resource Management in Times of Changing SocioEconomic Structure”

 

ジョージ・カウフマン先生 “Too Big to Fail in Banking: What Does It Mean?”

 

 

伊藤隆敏先生 “Human vs. Machine: Impact of Changing Microstructure on the Efficiency of the Foreign Exchange Market”

 

ロバート・エングル先生 “Global Financial Stability and Systemic Risk Today”

 

WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference では公益財団法人KIER経済研究財団,市場の質の経済学研究プロジェクト(特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」#23000001グローバルCOEプログラム「市場の高質化と市場インフラの総合的設計」)も協賛・協力させていただきました。

当研究プロジェクトが企画したオーガナイズドセッションの一覧はこちらでご覧いただけます。

当プロジェクトによる動画一覧はこちら

05/27/13

Market Quality Workshop 第13回が開催されました

market-quality.net の記事『Market Quality Workshop第13回 が開催されました 』(2013/3/4) より転載

3月4日に京都大学経済研究所(総合研究2号館)にて,第13回 Market Quality Workshop が開催されましたのでご報告いたします.今回は当研究プロジェクト Market Quality Research Project と先端経済理論の国際的共同研究拠点との共催にて開催されています。

◆ 安本晋也(京都大学)Longitudinal Trends in Equity of Park Accessibility in Yokohama, Japan: An Investigation of the Role of Causal Mechanisms
Environmental Equity とは,年齢や所得水準といった社会的属性に関わらず,人々が環境リスクの負荷や環境アメニティへのアクセスを等しく有している状態のことです.

このenvironmental equityは人々の健康や貧困の問題と結びついています.1970年代の米国内で,廃棄物処理場などから生じる健康被害へのリスクが認知され始めました.またこれらの施設の設置は貧困層がクラス地域に集中しており,1980年代の実証研究ではこれらの地域ではenvironmental inequalityが観察されたようです.

1990年から2000年代になると,環境リスクだけでなく,公園や医療施設といった環境アメニティへの近接性をめぐるequityも提議されるようになり,ヨーロッパやオセアニアでもenvironmental equityの研究が始まりました.

しかしながら,日本ではこのようなenvironmental equityの研究はまだ行われていないようです.安本先生は横浜市のデータを用いてequityについての研究を行われ,その分析と結果に関する報告を行っていただきました.

◆ 萩原里紗(慶応義塾大学)Change of Female Life Satisfaction and Happiness before and after Special Life Events
女性の生活満足度(Life Satisfaction)や幸福度(Happiness)は、結婚や出産といったライフイベントが起こった前後でどのように変化するのでしょうか.

萩原さんは,この問題について「消費生活に関するパネル調査」のデータを用いて実証分析されており,その結果に関する報告を行っていただきました.

その中で,結婚や出産は女性の生活満足度と幸福度に強い影響を持つこと,生活満足度と幸福度は所得,労働時間,家事時間と夫のサポートに影響を受けること,また生活満足度は平均周辺を推移していてライフイベントが起こった時には平均から乖離するが,イベント前の平均水準にいずれは戻ると考えるセットポイント仮説は,日本のデータを用いた本研究では妥当しないこと,などが報告されました.

05/8/13

International Conference on Market Quality, Trade and Dynamics (2013/04/08-09)

4月8~9日の2日間,ウェスティン都京都コスモスルームにて,International Conference on Market Quality, Trade and Dynamics が開催されました。特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」の一環として、邦題「市場の質、貿易と経済動学」と題して開催された国際会議は、数多くの質問と議論が交わされ、盛況かつ熱気ある会議となりました。

April 8 (Monday), 2013
13:30~15:30
Chairperson: Michihiro Ohyama (Keio University)
On the Value of Small-Scale GE models
報告者: Ronald Jones (University of Rochester)
最初のセッションでは,ローチェスター大学のロナルド・ジョーンズ教授による,”On the Value of Small-Scale GE Models”の報告が行われました.長年の間,国際経済学の第一人者として活躍してこられた学者として,国際経済下での一般均衡における小規模の価値について,この半世紀の国際経済学の脈々とした発展の歴史をふまえ,非常に含蓄のある発表をして頂きました.
Accumulated Budget Deficit of Japan and Fiscal Policy Rule
報告者: Naoyuki Yoshino (Keio University)
吉野直行先生は,資金循環表を用いた日本の資金循環の特徴に関する報告を行い,分析の結果,多くの負債をカバーする国債の供給が抑制されるべきであり,また,日本の資本は日本経済の回復のために民間の資本ストックの蓄積に向けられるようにするべきであるとの見解を示されました.
Prof.Jones Prof.Jones&Oyama Prof.Yoshino
15:50~17:30
Chairperson: Harutaka Takahashi (Meijigakuin University)
Equilibrium under Ambiguity
報告者: Nicholas Yannelis (University of Iowa and University of Manchester)
Nicholas Yannelis 先生の報告では,経済主体の選好がGilboa-Schmeidar 型のマキシミンである状況で,曖昧さのある非対称情報経済の事前のマキシミンコアの概念の特徴づけに関する報告が行われました.その中で,マキシミン均衡と呼ばれる非協力の概念を導入するとともに,マキシミンコアに対する非協力の基礎付けが提示されました.
Asset Bubbles in a Small Open Economy
報告者: Takashi Kamihigashi (Kobe University)
上東貴志先生は,小国開放経済におけるバブルに関する報告をされました.一般的にバブルに関する研究は世代重複モデルや異質的な主体を仮定したモデルで行われますが,上東先生は,横断面条件を満たす代表的個人モデルでバブルを扱い,より多くの市場が開放的になれば,それだけバブルが生じやすくなり,全市場が完全に開放的であれば資本逃避すらも生じるということを示されました.
Prof.Yannelis Prof.Kamihigashi Prof.Takahashi
April 9 (Tuesday), 2013
9:30~11:10
Chairperson: Junichi Itaya (Hokkaido University)
Cross Border Nominal Assets and International Monetary Interdependence
報告者: Andy Neumeyer (Universidad Torcuato di Tella)
Andy Neumeyer 先生は,世界経済の一般均衡モデルを用いて,予期しない金融ショックに対する経済への影響についての分析を報告されました.カリブレーションを行いアメリカの金融ショックを推測し,そのショックに対するアメリカ、日本、ラテンアメリカの富や消費,価格,為替に対する影響を数量的に算出しました.その結果,アメリカの予期しない金融ショックは日本やアメリカ,ラテンアメリカの富の大きな再分配を引き起こしたことが、報告されました.
Perpetual Leapfrogging in International Competition
報告者: Yuichi Furukawa (Chukyo University)
歴史を通じて,イノベーションを先導する国家は絶えず入れ替わっている.古川雄一先生は,このような技術リーダー国の時間を通じた入れ替わる,いわゆる「リープフロッギング(蛙飛び)現象」が繰り返し発生するメカニズムを説明するモデルを報告されました.
Prof.Neumeyer Prof.Furukawa Prof.Itaya
11:20~13:00
Chairperson: Atsushi Kajii (Kyoto University)
Auction Theory with Income Effects
報告者: Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
Krishnendu Dastidar 先生は,各入札者(消費者)の所得が異なるオークション問題について報告されました.First-price auction,Second-price auction,All-pay auction という3つのオークション形式の下で,対称ベイジアンナッシュ均衡が存在する条件や所得水準の違いによる影響が示されました.
Impact of Financial Regulation and Innovation on Bubbles and Crashes due to Limited Arbitrage: Awareness Heterogeneity
報告者: Hitoshi Matsushima (University of Tokyo)
松島斉先生は,合理性がコモン・ノレッジではないような場合における戦略的裁定取引者の間のタイミング・ゲームをモデル化し,裁定活動に限界が存在するために引き起こされるバブルや恐慌に対して,金融規制と技術革新がおよぼす影響についての分析を報告されました.
Prof.Dastidar Prof.Matsushima
14:30~16:10
Chairperson: Fumio Dei (Kobe University)
Dynamic Persuasion
報告者: Takakazu Honryo (University of Mannheim)
本領崇一先生は,動学的説得モデルに関する研究を報告されました.情報を提供することと,提案を受け入れるかどうかの意思決定を遅らせることに費用がかかる中で,情報提供者がいつ説得をあきらめるか,また意思決定者がいつ提案を受け入れるかどうかを効率的に決定する動学的コミュニケーションゲームの結果として生じる均衡についての分析が説明されました.
Trade, International Courts and the Settlement of Disputes
報告者: Peter Rosendorff (New York University)
Peter Rosendorff 先生は,PTA(特恵貿易協定)への加盟が政治指導者の生存に与える影響について述べられました.PTAが政治指導者の生存に与える影響の度合いは民主主義国家と独裁国家によって異なり,前者の方がPTA加盟でより大きな恩恵を得るとの見解を示されました.
Prof.Honryo Prof.Rosendorff Prof.Dei
16:20~17:10
Chairperson: Kazuo Nishimura (Kobe University)
Ruin Probabilities in Some Dynamic Models
報告者: Mukul Majumdar (Cornell University)
最後のセッションでは,コーネル大学のMukul Majumdar 教授により,”Ruin Probabilities”の報告がおこなわれました.Majumdar 教授は数理経済学・経済動学の分野で第一線で活躍されてきた方で,破産確率に関するきわめて興味深い発表がなされました.
Prof.Majumdar Prof.Nishimura Prof.Yano
プログラム
日時:平成25年4月8日(月)~9日(火)場所:ウェスティン都京都コスモスルーム主催:Institute of Economic Research, Kyoto University,
Market Quality Research Project (JSPS Grant #23000001)

■ April 8, 2013
13:30~15:30
Chairperson: Michihiro Ohyama (Keio University)

Ronald Jones (University of Rochester)
“On the Value of Small-Scale GE models”

Naoyuki Yoshino (Keio University)
“Accumulated Budget Deficit of Japan and Fiscal Policy Rule”

15:30~15:50
Coffee Break

15:50~17:30
Chairperson: Harutaka Takahashi (Meijigakuin University)

Nicholas Yannelis (University of Iowa and University of Manchester)
“Equilibrium under Ambiguity”

Takashi Kamihigashi (Kobe University)
“Asset Bubbles in a Small Open Economy”

17:50~20:00
Reception at Hiei

■ April 9, 2013
9:30~11:10
Chairperson: Junichi Itaya (Hokkaido University)

Andy Neumeyer (Universidad Torcuato di Tella)
“Cross Border Nominal Assets and International Monetary Interdependence”

Yuichi Furukawa (Chukyo University)
“Perpetual Leapfrogging in International Competition”

11:10~11:20
Coffee Break

11:20~13:00
Chairperson: Atsushi Kajii (Kyoto University)

Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
“Auction Theory with Income Effects”

Hitoshi Matsushima (Tokyo University)
“Impact of Financial Regulation and Innovation on Bubbles and Crashes due to Limited Arbitrage: Awareness Heterogeneity”

13:00~14:30
Lunch

14:30~16:10
Chairperson: Fumio Dei (Kobe University)

Takakazu Honryo (University of Mannheim)
“Dynamic Persuasion”

Peter Rosendorff (New York University)
“Trade, International Courts and the Settlement of Disputes”

16:10~16:20
Coffee Break

16:20~17:10
Chairperson: Kazuo Nishimura (Kobe University)

Mukul Majumdar (Cornell University)
“Ruin Probabilities in Some Dynamic Models”

04/15/13

Market Quality Workshop第7回 が開催されました(2012/10/4)

market-quality.net の記事『Market Quality Workshop第7回 が開催されました(2012/10/4)』より転載

平成24年10月4日に京都大学において,第7回Market-Quality Workshopが開催されました.

今回はAvinash K. Dixit先生(Princeton University),大野由夏先生(北海道大学),佐藤健治さん(京都大学)に研究報告をしていただきました.ここではDixit先生と大野先生の報告について紹介します.

◇Avinash K. Dixit, “A Real Options Perspective on the Future of the Euro.”
近年ユーロ圏の解体が現実味を帯びてきており注目が高まっています. 本研究ではユーロ圏の解体に関して,リアルオプションの手法を用いて分析がなされています.

投資を行う際に,「今投資すべきか或いはずっと投資すべきでないか」という選択だけでなく,「いつ投資するか」という選択肢も考慮される必要があります.リアルオプションでは,この「いつ投資するか」,つまり「より良い機会を待つ」という選択肢の価値も考慮に入れています.これは投資に費用がかかり,かつ投資が不可逆である場合に有効な手法です.

ユーロ圏の解体は,まさにリアルオプションによる分析が有効な問題です.というのもユーロ圏の解体には多大な費用がかかり,かつ一度解体すれば再度形成するのは困難だからです.

具体的には,各国の状態変数(理想的なマネタリーターゲットとの乖離)が各国の確率的ショックだけでなくユーロ圏全体の確率的ショックにも依存すると仮定され,ユーロ圏の解体が最適停止問題として定式化されています.結果として,解体を待つ選択肢の価値はゼロではないもののあまり大きくはなく,ユーロ圏は「今解体するかずっと解体しないか」の選択に限定したところで,さほど大きい経済的損失は発生しないと言えるようです.

◇Yuka Ohno, “International Harmonization of the Patent-Issuing Rules.”
特許制度は国によって異なります.米国ではfirst-to-inventと呼ばれる,先に発明した者が特許を取得できる制度が採用されていました.他方,米国以外では,first-to-fileと呼ばれる,先に特許出願をした者が特許を取得できる制度が採用されており,こちらが標準的な制度として認識されています.近年,米国でもfirst-to-fileに制度を移行しました.また,制度が一致することをもってinternational harmonizationと呼ばれます.

本研究では,この制度移行による影響が分析されています.特に制度移行がR&Dのインセンティヴに与える影響まで踏み込んで議論がなされ,first-to-fileの制度に移行することで多くの場合にR&Dのインセンティヴは低下することが報告されました.

04/12/13

Market Quality Workshop 第14回が開催されました(2013/03/19)

平成25年3月19日に京都大学経済研究所三田オフィス(東京)において,第14回 Market-Quality Workshopが開催されましたのでご報告いたします.

今回は古川雄一先生(Simon Fraser University, Chukyo University)に”Perpetual Leapfrogging in International Competition”と題する研究報告を行って頂きました.

歴史的に見て,幾度となく技術水準のリーダーがある国から別の国へと移ってきました.リーダーである国は技術の比較優位を持っていますが,比較優位のなかった技術的に後発の国がイノベーションなどによってリーダーを追い抜かすという現象が生じてきました.このような現象はleapfrogging(蛙飛び現象)と呼ばれています.

なぜleapfroggingは生じるのか,また繰り返し生じるのはなぜかという問題は経済学者の関心を集めてきました.先行研究でもこれらを説明する試みがなされてきましたが,十分とは言えませんでした.古川先生は,これら2つの問題を同時に,また市場均衡の結果として説明するような内生的モデルを提示されています.

04/2/13

WEAI Pacific Rim Conference

3月14~17日の4日間,慶応義塾大学三田キャンパスにて,Western Economic Association International (WEAI) が主催する国際学会 WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference が開催され,本プロジェクトもホストとして参加しております。世界40カ国から534名の参加者を集め,140のセッションで423の研究報告が行われました。通常セッションの他にもノーベル賞経済学者ロバート・エングル先生を始め,著名な先生方を招いた基調講演・パネルディスカッションが開催されました。16日に開かれたエングル先生の基調講演は慶応義塾・京都大学の両学生に,最終日のパネルディスカッションは一般の方に,参加・聴講を開放する試みを行い,盛況のうちに閉会することができました。

本研究プロジェクトでは10 のオーガナイズドセッションを企画しました。以下に,セッションタイトルと報告論文をご紹介いたします。セッションの詳細はセッションごとのページをご覧ください。(補足: 経済学の学会報告では,研究発表に際して「報告者」が事前に論文を提出し,指定された「討論者」が事前に論文を読み,「報告者」の発表後に登壇してコメントするというスタイルが標準的です)

2013-03-14
セッション (8) Capital Formation and the Quality of Capital Market
企画: 矢野誠 / 座長: 小松原崇史
Japanese Household Behavior in the Stoch Market
報告者: Takashi Komatsubara* and Makoto Yano
討論者: Daisuke Ida
Financial Market Imperfections in an Open Economy
報告者: Daisuke Ida
討論者: Yohei Tenryu
Interest in Private Assets and the Voracity Effect
報告者: Yohei Tenryu
討論者: Takashi Komatsubara

2013-03-15
セッション (17) Game Theoretic Approach to Crisis Management
企画: 矢野誠 / 座長: 太田塁
Pricing an Obsolete Product When a Firm Releases a New Substitute
報告者: Rui Ota* and Hiroshi Fujiu
討論者: Tetsuya Hoshino
On Legal Institution Governing International Watercourses: A Game Theoretic Analysis
報告者: Takayuki Oishi
討論者: Rui Ota
The Phase Transitions of Equilibria: Social Media in the Arab Spring and the England Riots
報告者: Tetsuya Hoshino
討論者: Takayuki Oishi

セッション (40) Macroeconomic Dynamics on Human Capital
企画: 矢野誠 / 座長: 八木 匡
Optimal Strategy for Knowledge Creation by Collaborating with Consumer
報告者: Tadashi Yagi
討論者: Hiroshi Fujiu
Changes of Female’s Life Satisfaction and Happiness before and after Special Life Events
報告者: Risa Hagiwara
討論者: Tadashi Yagi
Motive for Two-sided Intergenerational Transfers
報告者: Hiroshi Fujiu
討論者: Risa Hagiwara

セッション (57) GCOE-IJET McKenzie Prize Special Session
企画: 矢野誠 / 座長: 西村和雄
Lionel McKenzie: The Economist and the Chairman
報告者: Ronald Jones
Rethinking Consumer Surplus from General Equilibrium Viewpoints
報告者: Takashi Hayashi
Efficient Matching under Distributional Concerns: Theory and Applications
報告者: Fuhito Kojima* and Yuichiro Kamada

2013-03-16
セッション (75) Market Quality Dynamics
企画: 矢野誠 / 座長: 矢野誠
Chaotic Industrial Revolution Cycles and Intellectual Property Protection in an Endogenous-Exogenous Growth Model
報告者: Makoto Yano* and Yuichi Furukawa
討論者: Minako Fujio
Discounted Optimal Growth in the Two-Sector Leontief-Shinkai Model
報告者: Minako Fujio
討論者: Kenji Sato
Ergodically Chaotic Growth in the Matsuyama Model
報告者: Makoto Yano, Kenji Sato* and Yuichi Furukawa
討論者: Daishoku Kanehara

セッション (79) Growth and International Trade
企画: 矢野誠 / 座長: Yan Ma
Learning by Doing and Fragmentation
報告者: Yan Ma* and Eric Bond
討論者: Yunfang Hu
Fiscal Policy and Structural Change in a Growth Economy with Home Production
報告者: Yunfang Hu* and Kazuo Mino
討論者: Katsufumi Fukuda
The Effect of Globalization in a Semi Endogenous Growth Model with Firm Heterogeneity, Endogenous International Spillover, and Trade
報告者: Katsufumi Fukuda
討論者: Yan Ma

セッション (86) Law and Economics on Market Infrastructure
企画: 矢野誠 / 座長: 坂上智哉
Japanese Domestic Airline Network Optimization in Consideration of Transit Passenger Cost
報告者: Tomoya Sakagami and Hiroki Inoue* and Yasuhiko Kato
討論者: Tetsuro Mizoguchi
Expansive Urban Growth Boundary
報告者: Tomoru Hiramatsu
討論者: Hiroki Inoue
Bribery Prevention and Efficiency Wage
報告者: Tetsuro Mizoguchi
討論者: Tomoru Hiramatsu

セッション (93) Macroeconomics of Technology and Human Capital
企画: 矢野誠 / 座長: 出井文男
‘Anti-trust Policy’ vs ‘Industrial Policy’
報告者: Fumio Dei*, Takakazu Honryo and Makoto Yano
討論者: Yuichi Furukawa
Perpetual Leapfrogging in International Competition
報告者: Yuichi Furukawa
討論者: Taiyo Yoshimi
Macroeconomic Dynamics in a Model with Heterogeneous Wage Contracts
報告者: Taiyo Yoshimi* and Muneya Matsui
討論者: Yuichi Furukawa

セッション (122) Employment and Income Inequality
企画: 矢野誠 / 座長: 黒川義教
Task Variety and Skill Flexibility: A Simple Unified Theory of Between- and Within-group Inequality
報告者: Yoshinori Kurokawa* and Manoj Atolia
討論者: Hiroaki Miyamoto
Comparative Advantage on Job Selection, Human Capital Accumulation and Persistent Income Inequality
報告者: Yasunobu Tomoda and Koichiro Sano
討論者: Miki Matsuo
Growth and Non-Regular Employment
報告者: Hiroaki Miyamoto
討論者: Yasunobu Tomoda

2013-03-17
セッション (132) International Trade and Development
企画: 矢野誠 / 座長: 大川昌幸
Partner Choice and Technology Transfer In International Joint Ventures under Ownership Share Regulation
報告者: Masayuki Okawa
討論者: Hiroshi Ohta
Macroeconomic Dynamics of Human Development and the Creation of a Market Economy: Indeterminacy and Bifucation Due to Productive Consumption Externality
報告者: Ichiroh Daitoh
討論者: Seiichi Katayama
Carbon Taxes in a Trading World
報告者: Seiichi Katayama, Ngo Van Long and Hiroshi Ohta*
討論者: Ichiro Daitoh

03/16/13

WEAI 10th Pacific Rim Conference 公開討論会のご案内(3/17 11:15〜)

慶応義塾大学で開催中の WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference では公開討論会(使用言語は英語,同時通訳なし)が予定されております。一般参加(無料)も受け付けております。お席はまだ残っておりますので,参加ご希望の方は 登録フォームにてお申込みの上,直接会場までお越しください。

WEAI Roundtable Discussion

討論タイトル
“Evaluating the Current Policies of the Federal Reserve and the Bank of Japan”
登壇者
  • Professor Robert Engle (Nobel Prize Laureate)
  • Professor Takatoshi Ito (Professor, University of Tokyo)
  • Professor George Kaufman (President, WEAI)
  • Professor Takeo Hoshi (Professor, University of California, San Diego)
日時
2013年3月17日(日) 11:15 ~ 12:45
会場
慶應義塾大学南校舎 5階 南ホール
申込
参加を希望される方はこちらのフォームからお申込みをお願いします

なお,本カンファレンスの他のプログラム(一般セッション,基調講演)への参加は有料の参加登録が必要になりますのでお気をつけください。

03/15/13

Market Quality Workshop 第14回を開催いたします

Market-Quality Workshop

2013/03/19

 

日時
2013/03/19 10:00–12:00  (ポスター
報告者
古川雄一, Simon Fraser University and Chukyo University
報告タイトル
“Perpetual Leapfrogging in International Competition”
会場
京都大学経済研究所 三田オフィス(東京)

 

平成25年3月19日に第14回 Market-Quality Workshopを開催いたします.
今回は古川雄一先生に研究報告を行って頂きます.

 

02/18/13

Market Quality Workshop 第12回が開催されました(2013/02/14-15)

2月14日に京都大学経済研究所,15日にコープイン京都において第12回 Market Quality Workshop,

Economic Crisis and Market Quality が開催されましたのでご報告します.

2月14日

◆ 小松原崇史(京都大学)家計パネル調査データでみる証券市場

2004年度より毎年家計パネル調査が行われており, 2011年度より特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」もこの家計パネル調査に参加しています.

今年度より証券市場に対する意識調査が新たに追加されており,前回に引き続き小松原先生に調査で使用した質問票と得られたデータの特徴についての解説をしていただきました.今回の報告では,新たに行われた計量分析についての結果も解説していただきました.

本研究は現在進行中ですので,詳細な実証結果は書籍・論文の刊行をお待ち下さい.

2月15日

◆ 東三鈴(千葉経済大学)Two-Sided Transfers from Adult Children of Elderly Persons

現実の経済において,多くの中年(成人)世代が若年世代(子ども)を育てる一方で,老年世代(親)の補助・介護などを行っています.先行研究では子どもをもつ中年世代は老年世代への補助・介護をあまり提供しないという逆の結果が得られています.しかしながら,the Health and Retirement Study (HRS)のデータからは,そのような中年世代のなかで子どもへの人的資本投資をするほど,より老年世代への補助・介護を提供する傾向があるという逆の結果がわかるようです.

本研究では,データから得られる事実を説明する理論モデルとそれを実証的に支持できる例を示しています.理論モデルにより,中年世代は若年世代である子どもが将来自身の補助・介護をしてくれると予想するときのみ老年世代への補助・介護と若年世代への人的資本投資としての所得移転を行い,そのように予想しない時には自分自身で将来の介護費用への貯蓄を行うことが報告されました.

◆ 太田塁(千葉経済大学)The “Law of Rising Price” in an Imperfectly Competitive Declining Industry

完全競争市場では一般的に需要が衰退するにつれて製品の価格が低下することが分かっています.しかし,いくつかの衰退産業では需要が衰退するにつれて製品の価格が上昇することが観察されます.

本研究では,この事実を説明する理論モデルを構築し,それを実証的に支持する例を提供することを目的としています.具体的には,消費者数の減少による需要の低下をその産業(市場)の衰退と捉え,参入・退出が自由なクールノー競争のモデルを用いることにより製品価格の上昇を理論的に説明しています.また日本の木製テーブル市場のデータを用いて,この理論モデルが支持されることが報告されました.

◆ 藤生裕(千葉経済大学)Motive for Two-Sided Intergenerational Transfers

一般には,ある経済主体が別の経済主体への利他性(altruism)を有すると,その方向への所得移転が行われ,利他性の上昇によりその移転の程度が高まると信じられています.

本研究では,親から子供へ,また子供から親へという双方向の利他性が存在する経済における世代間の所得移転に関する理論的分析が行われています.特に親から子どもへの利他性が変化したときと子どもから親への利他性が変化したときを考え,所得移転がどのように変化するかに注目しています.

主要な結果として,親から子どもへの利他性が大きくなるときは,親から子どもへの所得移転は増加するものの,子どもから親への利他性が小さくなるとき,ある状況下では子どもから親への所得移転が増加することが示されました.

◆ 瀬古美喜(慶応義塾大学),直井道生(東京海洋大学)Subjective Belief, External Information and Earthquake Insurance Purchase: Evidence from Post-Quake Japanese Data

2011年に起きた東日本大震災により改めて日本における大地震の危険性と災害を軽減する十分な測定の必要性が明らかになりました.その中でも地震保険は地震災害を軽減する最も重要な測定する方法の1つです.しかしながら,日本では災害への意識は高まっているものの,家計の地震保険加入率は依然として高くはありません.

本研究では,このような家計の行動を説明するために,最適期待の枠組みを用いて家計の保険購入のモデルを構築し,家計の保険契約に関する行動の観察されたデータを用いて理論の帰結を検証しています.

実証結果はモデルから導かれる主要な帰結を一般的に支持しており,以下のような結果が得られています.1つ目は,家計の保険購入の意思決定を左右するような客観的な地震確率に対する臨界値が存在し,臨界値を越えるような確率に直面する家計は保険を購入する傾向があることです.2つ目は,災害危険情報を集めている家計はその臨界値の値が小さいことです.このことから災害危険情報を十分に認知してもらうことで,災害軽減活動をより進めることが期待できそうです.