03/6/15

3/26公開シンポジウム「自然科学と人文・社会科学の連携」

3月26日に新・都ホテルにて, 公開シンポジウム「自然科学と人文・社会科学の連携」を開催します.

公開シンポジウム「自然科学と人文・社会科学の連携」
2015/3/26
20150326flier日時:2015年3月26日(木)14時30分~18時10分(開場14時)場所:新・都ホテル 陽明殿
プログラム
開会挨拶:14:30~
講演1:14:40~
矢野 誠(京都大学経済研究所教授、先端政策分析研究センター長)
「科学技術と豊かさ」
講演2:15:10~
大竹 暁((独)科学技術振興機構 総括担当理事官)
「大きな変革期にある科学技術と人文・社会科学への期待」
講演3:15:40~
松田文彦(京都大学大学院医学研究科教授、ゲノム医学センター長)
「ヒト生物学研究と生命ビッグデータ解析」
講演4:16:10~
有本建男(政策研究大学院大学教授、(独)科学技術振興機構 研究開発戦略センター副センター長)
「世界システムの転換と“2つの文化” 連携の必要性」
16:50~
パネルディスカッション「トランスサイエンス確立に向けた社会科学、人・生物科学に関するデータの必要性」
問題提起:
中村道治((独)科学技術振興機構 理事長)
「科学と社会の共創について」
山田 亮 (京都大学大学院医学研究科ゲノム医学センター教授)
「医療・医学分野の複雑系データ」
黒田昌裕 ((独)科学技術振興機構 研究開発戦略センター上席フェロー、慶應義塾大学名誉教授)
「科学技術イノベーション政策の科学と経済学」
広田 茂 (京都大学経済研究所先端政策分析研究センター准教授)
「ヨーロッパにおけるパネルデータの整備状況」

司会:中澤正彦(京都大学経済研究所先端政策分析研究センター教授)
パネリスト:自由討論
中村道治、大竹 暁、有本建男、黒田昌裕、松田文彦、山田 亮、矢野 誠、広田 茂
18:00~
閉会挨拶
溝端佐登史(京都大学経済研究所長、教授)
シンポジウムの詳細は,こちらをご覧くださいhttp://cscenter.co.jp/kier3/

参加のお申し込みはこちらからhttp://assrs.jp/caps201503/

主催:京都大学経済研究所
・特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」
・京都大学経済研究所先端政策分析研究センター
・先端経済理論の国際的共同研究拠点
共催:独立行政法人科学技術振興機構研究開発戦略センター
京都大学社会科学統合研究教育ユニット
公益財団法人KIER経済研究財団

03/3/15

Market Quality Workshop -若手経済学者のためのマクロ経済学コンファレンス-

3月7日‐8日にWARASSE, 大阪大学中之島センターにて, Market Quality Workshop-若手経済学者のためのマクロ経済学コンファレンス-を当研究プロジェクト Market Quality Research Projectと, マクロ経済学研究会の共催にて開催いたします。

Market Quality Workshop-若手経済学者のためのマクロ経済学コンファレンス-
2015/3/7-8
日時:平成27年3月7日(土), 8日(日)場所:大阪大学中之島センター

プログラム
7日 講義室 304
第1セッション 座長:敦賀貴之(京都大学)
13:30~14:30
報告者:Tran Lam Anh Duong(一橋大学)
“Effect of International Trade on Wage Inequality with Endogenous Productivity”
討論者:胡云芳(神戸大学)
14:30~15:30
報告者:稲葉千尋(神戸大学)
“国際貿易が労働市場の不完全性と職業選択に及ぼす影響”
討論者:川田恵介(広島大学)
第2セッション 座長:柴田章久(京都大学)
15:45~16:45
報告者:大木一慶(大阪大学)
“International intellectual property rights protection and the rate of innovation with costly transfer”
討論者:橋本賢一(神戸大学)
16:45~17:45
報告者:関根篤史(京都大学)
“Effects of mineral-commodity price shocks on monetary policy in developed countries”
討論者:中島清貴(甲南大学)

8日 講義室 703
第1セッション 座長:祝迫達郎(大阪大学)
9:30~10:30
報告者:王楽然(慶應義塾大学)
“Fertility and Unemployment in a Social Security System”
討論者:田畑顕(関西学院大学)
10:30~11:30
報告者:田中征史(大阪大学)
“Human Capital Investment, Signaling, and Wage Differentials”
討論者:中村英樹(大阪市立大学)
第2セッション 座長:三野和雄(京都大学)
12:45~13:45
報告者:小西邦彦(大阪大学)
“Basic and Applied Research: A Welfare Analysis”
討論者::桑原史郎(兵庫県立大学)
13:45~14:45
報告者:上口晃(名古屋大学)
“Fiscal Policy and Debt Sustainability in an Endogenous Growing Economy”
討論者:新居理有(広島大学)
第3セッション 座長:二神孝一(大阪大学)
15:00~16:00
報告者:岸慶一(大阪大学)
“A patentability requirement and industries targeted by R&D”
討論者:春山鉄源(神戸大学)
16:00~-17:00
報告者:金原大植(京都大学)
“Chaotic R&D dynamics under capital accumulation and population growth”
討論者:古川雄一(中京大学)
主催: 特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
マクロ経済学研究会お問い合わせ先:京都大学経済研究所
柴田研究室 山本:yamamoto @ kier.kyoto-u.ac.jp

02/24/15

3/11統合複雑系ユニットワークショップ開催のお知らせ

3月11日に京都大学総合博物館3階 講演室にて, 統合複雑系ユニット ワークショップを開催いたします..

統合複雑系ユニット ワークショップ
2015/3/11
IRUICSS_Workshop20150311_jp日時:平成27年3月11日(水)場所:京都大学総合博物館3階 講演室
プログラム
15:30-16:30
麻生俊彦(京都大学大学院医学研究科附属脳機能総合研究センター)
“A Functional MRI Study on Ceasing Thoughts”
16:40-17:40
Irene Lee(サンタフェ研究所)
“Computer Modeling and Simulation in American Education”

※ 講演は英語で行われます.

主催: 統合複雑系科学国際研究ユニット 共催: GSEE/京都
特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
京都大学と京都府教育委員会の連携事業検討委員会
京都大学総合博物館
統合創造学創成プロジェクト
国際教育学会

02/24/15

2/14公開シンポジウム「地球資源と22世紀に向けた豊かさの形成」

2月14日に京都大学時計台百周年記念ホールにて, 公開シンポジウム「地球資源と22世紀に向けた豊かさの形成を開催しました.

公開シンポジウム「地球資源と22世紀に向けた豊かさの形成」
2015/2/14
0214_kier日時:平成27年2月14日(土)場所:京都大学時計台百周年記念ホール
プログラム
開会挨拶:13:00~13:10
湊 長博(京都大学副学長・理事)
講演1:13:10~13:40
松本 紘(前京都大学総長)
「来世紀に向けた生存学」
講演2:13:45~14:15
佐藤正弘(内閣府経済社会総合研究所研究官)
「22世紀に向けた地球資源としての水利用」
講演3:14:20~14:50
土屋定之(文部科学省文部科学審議官)
「『成長の限界』lessへの挑戦」
15:10~17:10
パネルディスカッション「地球温暖化の影響と対応策」
問題提起:竹本明生(環境省地球環境局研究調査室長 併任:内閣府宇宙戦略室参事官)
司会:東條純士(京都大学経済研究所先端政策分析研究センター准教授)
パネリスト
・植田和弘(京都大学大学院経済学研究科教授)
・中北英一(京都大学防災研究所教授)
・中野伸一(京都大学生態学研究センター長)
・渡辺隆司(京都大学生存圏研究所副所長)
17:10~17:20
閉会挨拶
津田敏隆(京都大学生存圏研究所長)
シンポジウムの詳細は,こちらをご覧くださいhttp://cscenter.co.jp/kier2/

主催:京都大学経済研究所
京都大学経済研究所先端政策分析研究センター
特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」
先端経済理論の国際的共同研究拠点
京都大学社会科学統合研究教育ユニット
公益財団法人KIER経済研究財団

01/27/15

2/6Market Quality Workshop開催のお知らせ

2月5日に大阪大学にて, 以下のとおり,Market Quality Workshopを開催いたします.

Market Quality Workshop
2015/2/6
日時:平成27年2月6日(金)場所:大阪大学豊中キャンパス 法・経大学院 総合研究棟 7階大会議室
プログラム
16:20-17:50
及川浩希 氏(早稲田大学)
“Inflation and Economic Growth: Synthesis of Creative Destruction and Menu Cost Models”

主催: 特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
マクロ経済学研究会お問い合わせ先:京都大学経済研究所
柴田研究室 山本:yamamoto @ kier.kyoto-u.ac.jp

01/27/15

1/30Market Quality Workshop開催のお知らせ

1月30日に大阪大学中之島センターにて, 以下のとおり,Market Quality Workshopを開催いたします.

Market Quality Workshop
2015/1/30
日時:平成27年1月30日(金)場所:大阪大学中之島センター2階講義室201
プログラム
13:50-15:20
堀 敬一 氏(立命館大学)
“A Dynamic Agency Theory of Investment and Managerial Replacement ”
15:30-17:00
瀧井克也氏(大阪大学)
“TBA”

主催: 特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析
マクロ経済学研究会お問い合わせ先:京都大学経済研究所
柴田研究室 山本:yamamoto @ kier.kyoto-u.ac.jp

An Experimental Test Of A Search Model Under Ambiguity

Summary
著者
Takao Asano, Hiroko Okudaira and Masaru Sasaki
シリーズ
MQ Discussion Series
DP番号
2015-001
公開年月
January 2015
言語
英語
URL
ファイル
備考
Download
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Summary
The objective of this study is to design a laboratory experiment to explore the effect of ambiguity on a subject’s search behavior in a finite-horizon sequential search model. In so doing, we employ a strategy to observe the potential trend of reservation points that is usually unobserved. We observe that subjects behaving consistently across treatments reduce their reservation points in the face of ambiguity over point distribution. Our result is consistent with the theoretical implication obtained by Nishimura and Ozaki (Journal of Economic Theory 2004).
01/13/15

1/8 Market Quality Workshopを開催しました

平成27年1月8日に京都大学経済研究所にて, Market Quality Workshopを開催しました.

日時:平成27年1月8日(木)
場所:京都大学経済研究所 第二共同研究室
◇13:00-14:30
Sakai Ando (Columbia University)
“A Theory of Dealer Regulation: the Volcker Rule”
Ando
2007年の金融危機後オバマ政権によって提案された金融規制策の目玉であるボルカールールについての理論的分析が報告されました.Grossman-Stiglitzモデルを発展させたモデルを用いて,ディーラーから他の市場参加者にリスクがシフトされることによって,価格の透明性やボラティリティー,市場参加者の厚生などの変数にどのような影響があるか,大域的な分析がなされました.

◇16:00-17:30
Misaki Matsumura (Columbia University)
“Trade with Cyberspace: Estimating the Consumer Gains from E-Retail”
Matsumura
インターネットを利用した小売業(イーリテール)の拡大が消費者小売価格全体に与える影響を定量的に評価した結果が報告されました.さらに,地域の小売店とイーリテールとの競争によりイーリテール利用者以外にも価格を通した影響が及ぶ可能性を考慮に入れた厚生変化の推定についても報告されました.

主催:特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析

12/26/14

9/24 Second Conference on Institutions, Markets, and Market Qualityを開催しました

平成26年9月24日に神戸大学において,Second Conference on Institutions, Markets, and Market Quality – IEFS Japan Annual Meeting 2014 -を開催しました.

日時:平成26年9月24日(木)
場所:神戸大学経営学部208教室

開会挨拶
◇10:00-10:10, 出井 文男(神戸大学大学院経営学研究科)

Session 1, Chair: 出井 文男
◇10:10-10:50, 馬 岩(神戸大学大学院経営学研究科)
“Innovation, Growth, and the Distribution of Human Capital”

ma
イノベーションにはpath-breaking innovationと質の改善(quality improvement)の二種類がある.前者はある問題に対処するための新しい手法開発のことを指し,後者は既存の財の種類を増加させることを指す.この研究はpath-breaking innovationとしての独占財と質の改善としての複占財の二つの種類の生産財があるモデルを考え,性質の改善とpath-breaking innovation間の労働分配,貿易時における人的資本の多様性のイノベーションと質の改善への影響を焦点を分析している.分析の結果,労働市場の超過需要の減少は賃金率の増加を招き,相対的な質の改善は低下する.また,貿易時のおける人的資本分配の影響は,二国の労働者の能力の平均が同じであっても,片方の国の労働者の能力は相対的な歪みをもつ.さらに,高い能力をもつ労働者は国内においてより高い所得を得る,つまり所得格差が生じることを示した.

◇10:55-11:35, 小松原 崇史(京都大学経済研究所)
“Participation of Ordinary Investors and Stock Market Quality: A Comparison between Japanese and U.S. Markets”

komatsubara
日本とアメリカの株式市場の質について,インターネット調査を用いて効率性と公正性の観点から実証的に分析した結果が報告された.公正性に関して,人々が株式市場の透明度が高いと考えるほど市場参加率が高く、市場の公正性が高いという理論的背景を説明した.効率性に関して,株式市場のリスク認識を指標とした.推計の結果,日本の株式市場はアメリカと比較すると効率性および公正性の両方において低質であることが示された.

◇11:40-12:20, 家森 信善(神戸大学経済経営研究所)
「中小企業金融市場の金融機関競争の性質について」

yamori
日本の中小企業経営が厳しくなっていることから借入需要が減少し金融機関の新規貸出競争が激化していることについて,様々な関連データや金融機関へのアンケート調査を用いて分析した結果が報告された.公的セーフティネットにまもられ倒産退場圧力が弱い金融機関が量的競争を現状のまま続けるだけでは付加価値が生まれないことについて強い危機感を示した.

IEFS Japan Koji Shimomura Award 2014
受賞者: 古澤 泰治(一橋大学大学院経済学研究科)

◇13:40-13:55 授賞式

◇13:55-14:40 受賞記念講演, Chair: 矢野 誠
“Globalization, Financial Development, and Income Inequality”

jyusho tate furusawa
この研究は金融機関の不完全性が自国の所得格差に及ぼす影響をMelitz型貿易モデルを基礎としたモデルを構築し分析した.この研究のモデルは,金融摩擦として企業家が自身の利潤の一定割合までしか借り入れできない状況を仮定し,各個人の初期資本割賦量が異なる場合と,それに加えて資本分配を分析するために各企業家の能力が異なる場合の二つを扱っている.前者の場合,金融摩擦は所得格差を増進させる.また,国際化が各個人に及ぼす影響は,輸入が減少するとき所得が減少し,輸出が減少するとき所得は増加することを示した.後者の場合,金融開発はより効率な所得分配を実現させ消費財の平均的な質を上昇させるが,国際化が各個人に及ぼす影響は前者の場合と変わらない. この研究の結果は,金融市場をはじめとした市場の質に非常に関連していて,さらにアメリカをはじめとする各国において所得格差が拡大していることから,この研究は更なる重要性を増すであろう.

Session 2, Chair: 矢野 誠
◇14:45-15:25, 神事 直人(京都大学大学院経済学研究科)
“Do Deeper Regional Trade Agreements Enhance International Technology Spillovers?”

shinji
現在,地域的な経済統合の主な手法として知られている地域貿易協定は,当初の財そのものの関税協定だけでなく近年においては地域内の制度の共通化などより深いレベルでの統合を図っている.またこうした地域貿易協定を結ぶことで経済的関係が密接になることは,国際間の技術移転などが促進され,地域内の技術格差の縮小を促すことも期待される.本研究は地域貿易協定が国際間の技術スピルオーバーを実際に促進しているかを実証的に分析した研究である. 本研究では技術スピルオーバーの指標としてパテント引用件数を用いて分析を行っている.その結果分かったことは,以下の2点である.1つ目は地域貿易協定は地域貿易協定はパテント引用を増加させることであり.2つ目は他の他の地域間の経済統合度を示す指標と比較すると,パテント引用の示す技術スピルオーバーの度合いは制度の共通化などより深いレベルでの統合の場合のほうが強く促進されていることがわかった.

◇15:40-16:20, 杉田 洋一(日本貿易振興機構アジア経済研究所 新領域研究センター)
“Assortative Matching of Exporters and Importers”

sugita
現代においては先進国企業と途上国企業が協同して財を生産販売する事は一般的であるが,どういった能力(ブランド,販売力)を持つ先進国企業がどのような能力(生産性,品質)の途上国企業との協同を選択するかは自明ではない.また他に有力な途上国企業が参入した際に,先進国企業は相手となる途上国企業をどのように変更するかや,それがもたらす経済への影響なども余り分析されていない. 本研究はメキシコとアメリカの男性用コットンシャツ企業のデータを利用し,アメリカ向け繊維輸出への中国企業の参入がメキシコ企業のマッチングにどう影響したかを分析した.ここで用いられた理論モデルはassortative matchingをMelitz modelに組み合わせたものである.その結果は2005年に中国のアメリカ向け輸出が増加したさいに,能力の高いメキシコ企業がこれまでよりも能力の低いアメリカ企業と協同することは広く観察されるが,より高い能力のアメリカ企業と協同を始めることは余り観察されなかった.この結果はBecker型のassortative matchingモデルと整合的であり,こうした国際間の協同においてはサーチフリクションが少なく,むしろ競争市場と同じ効率的な組み合わせが実現できているといえる.

Session 3, Chair: 古澤泰治
◇16:25-17:05, 黒川 義教(筑波大学人文社会系)
“A Simple Model of Competition Policies, Trade, and the Skill Premium”

kurokawa
競争政策,つまり市場参入政策とアンチトラスト政策は賃金のskill premiumの変化の要因である.この研究は簡潔な一般均衡モデルを用いて,high sklill workerとlaw skill workerが補完的である状況下において市場参入費及びアンチトラスト政策の変更が企業規模とskill premiumにどのような変化を与えるのかを分析した.閉鎖経済である場合,政府が市場参入費用を減少させるならば,企業数は増加し企業規模は減少するのでskill premiumは増加する.一方,政府が企業カルテルの規模を減少させるときは逆の効果をもつ.また,これらの政策を同時に行うとき,企業数は増加し企業サイズは減少するのでskill premiumは増加する.次に中間財を貿易財とする二国モデルの場合,片方の国が固定費用を減少させるとき両国のskill premiumは増加し,一方政府がカルテルのサイズを減少させるときは逆の効果をもつ.

◇17:10-17:50, 柳瀬 明彦(名古屋大学大学院経済学研究科)
“A Generalized Model of Trade with Resource-use and Pollution”

yanase
環境と経済の関係を考えるとき,環境汚染が人々の厚生を下げることは盛んに議論されているが,環境汚染が農業や鉱業の生産性を下げることを考慮した研究は実際に生じている環境問題の影響と比較するとそれほど盛んではない.その中ではアフリカの途上国で見られる資源開発や焼畑の再生可能資源への影響に関してはBrander and Taylor (1997, 1998)が,アジアの中進国で見られるような工業汚染の生産性への負の外部性に関してはCopeland and Taylor (1999)が分析を行っている. 本研究ではBrander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の2国が国境を接して存在し,互いに環境汚染を与え合うモデルで両国間の貿易を分析し長期均衡に関して分析している.その結果,Brander and Taylor的な国とCopeland and Taylor的な国の間の貿易は長期的には両国共に不利益をもたらすことが示された.また両国の要素賦存などのパラメータ変化は国の汚染のタイプを変え,貿易パターンの劇的な変化をもたらす事も示された.

12/19/14

1/8Market Quality Workshop開催のお知らせ

平成27年1月8日に京都大学経済研究所にて, 以下のとおり,Market Quality Workshopを開催いたします.

Market Quality Workshop
2015/1/8
日時:平成27年1月8日(木)場所:京都大学経済研究所 第二共同研究室
プログラム
13:00-14:30
Sakai Ando (Columbia University)
“A Theory of Dealer Regulation: the Volcker Rule”
16:00-17:30
Misaki Matsumura (Columbia University)
“Trade with Cyberspace: Estimating the Consumer Gains from E-Retail”

主催: 特別推進研究 経済危機と社会インフラの複雑系分析