10/29/13

International Conference on Market Quality and Economic Institutions 開催のお知らせ

11月8日9日にWARASSE, 青森公立大学にて, International Conference on Market Quality and Economic Institutions が当研究プロジェクト Market Quality Research Projectと, KIER経済研究財団, 青森公立大学との共催にて開催されます。

International Conference on Market Quality and Economic Institutions
2013/11/8-9
日時, 場所:平成25年11月8日(金), WARASSE日時, 場所:平成25年11月9日(土), 青森公立大学大会議室

プログラム
8日 WARASSE
Chair: Tsutomu Kidachi (Aomori Public University)
9:15~9:30
Makoto Yano (Kyoto University)
“The Creation of High Quality Markets as a Target for Innovation Policy”

9:30~10:30
Takashi Komatsubara (Kyoto University)
“Japanese and US Household Perception of the Securities Market”

Chair: Youngsub Chun (Seoul National University)
10:40~11:40
Shin Sakaue (Sophia University)
“An economic analysis toward building liability law that protects nuclear power plants against catastrophe”

11:40~12:40
Hidetaka Kawano (Aomori Public University)
“2×2×2 by 1 Cobb-Douglas Parameter Model of General Equilibrium with Trade”

9日 青森公立大学
Chair: Tsutomu Kidachi (Aomori Public University)
9:10-10:10
Jinwoo Kim (Seoul National University)
“Stable Matching in Large Markets”

10:10-11:10
Jun Tomioka (Aomori Public University)
“Evaluation of Public Sector Organizations Using Adjusted Performance Measures: A Dynamic Panel Approach”

Chair: Yoshinori Kon(Aomori Public University)
11:20-12:20
Krishnendu Dastidar(Jawaharlal Nehru University)
“Nature of Competition and New Technology Adoption”
主催:JSPS Grant-in-Aid for Specially Promoted Research #23000001共催:KIER経済研究財団, 青森公立大学
お問い合わせ先:京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185

08/2/13

公開シンポジウム「求められる教育・・学力とモラル」 一般参加募集のご案内

2013年9月14日(土)に,以下のとおり,公開シンポジウム「求められる教育・・学力とモラル」を開催いたします。教職員および学生の方々、一般市民の方々にもご参加いただけます。多数のご参加を心よりお待ちしております。

「公開シンポジウム「求められる教育・・学力とモラル」」
2013/09/14
ポスター日時:2013年9月14日(土)13時30分~18時00分(開場13:20)場所:京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館パナソニック国際交流ホール共催:京都大学経済研究所/京都大学統合複雑系科学国際研究ユニット/国際教育学会(ISE)/特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」/同志社大学創造経済研究センター申込方法:参加費無料
-「9月14日シンポジウム」と明記し、(1)氏名(ふりがな)、(2)連絡先(メールアドレス、FAX番号、住所のいずれか)をお書き添えの上、メールまたはファックスでお申し込みください。
1.メール: symposium@kier.kyoto-u.ac.jp
2.ファックス:(075)753-7157

お問い合わせ先:
京都大学経済研究所 総務掛(Tel: 075-753-7102)

プログラム(敬称略)
第一部:効果的な学習 13:30~15:20
13:30~13:45
村瀬雅俊(京都大学基礎物理学研究所 准教授)
「構造主義再考 -自己・非自己循環理論の視点から-」
13:45~14:00
中林眞佐男(千里金蘭大学・生涯学習センター 非常勤講師)
「日本の生涯学習に関する考察-アンケート調査に基づいて-」
14:00~14:15
奥村聡(一般社団法人CCCプロジェクト代表理事)
「公立小学校での21世紀型国際教育の実践報告と検証~ライブ動画を用いた日豪間1対1外国語コミュニケーション授業の実践~」
14:15~14:30
平塚儒子(帝塚山学院大学人間科学部 教授)
「日本の少子化と中国(天津市)の一人っ子政策が社会的行動の 発達に与える影響」

(休憩)

14:35~14:50
須原秀和(須原英数教室 塾長)
「塾教育」
14:50~15:05
川越栄子(神戸女学院大学 教授)
「英語スピーチ導入の試み」
15:05~15:20
村瀬智子(日本赤十字豊田看護大学 教授)
「教育現場におけるメタ認識的学習の意義」

(休憩)

第二部:モラルと日本流 15:30 ~16:30
15:30~15:50
若井田正文(東京農業大学、前世田谷区教育委員会教育長)
「『人格の完成を目指して』-世田谷区の取組-」
15:50~16:10
中村多美子(弁護士)
「法曹養成過程における科学技術知見の学習」
16:10~16:30
西村和雄(国際教育学会会長)
「キャリア形成に規範が果たす役割」

(休憩)

第三部:パネル・ディスカッション 16:40 ~18:00
「企業にとっての4つのモラルの重要性」
モデレーター:
八木匡
(同志社大学経済学部教授)
パネリスト:
野崎晃平
(株式会社豊田自動織機 常務執行役員)
渕上智信
(株式会社ガイアシステム 代表取締役会長)
高田誠
(株式会社朝日サステイナビリティ・マネジメント代表取締役社長)
半田延之
(株式会社えがお 取締役)

アクセス:
会場となります京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館パナソニック国際交流ホールは、京都大学吉田キャンパスの北部構内にございます。
・京都大学へのアクセス
・吉田キャンパスの構内配置図
・吉田キャンパス北部構内マップおよび主な交通機関

06/14/13

第16回 Market-Quality Workshop開催のお知らせ

以下のとおり,第16回 Market Quality Workshopを開催いたします。

第16回 Market-Quality Workshop
2013/07/08
日時:平成25年7月8日(月)場所:京都大学経済研究所 北館N202

プログラム
13:00~14:10
手島健介(Instituto Tecnologico Autonomo de Mexico)
“Within-Firm Across-Plant Heterogeneity: Some Facts from Mexico“

14:10~15:20
國枝卓真(City University of Hong Kong)
“Is Public Debt Growth-Enhancing or Growth-Reducing?“
主催:JSPS Grant-in-Aid for Specially Promoted Research #23000001

06/13/13

WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference

Western Economic Association International 10th Biennial Pacific Rim Conference
March 14-17, 2013 | Tokyo, Japan
Participating Organizationとして参加します。詳細につきましては、Western Economic Association International(WEAI)のHPをご確認ください。
WEAI HP: ■なお、特別講演のみ慶應義塾生、京都大学生は無料で聴講可能です。(参加申し込み要)
特別講演について詳しくは下記ポスターをご確認ください。
ポスター■(455 KB)

06/7/13

Economic Crisis and Market Quality(第15回MQ Workshop)を開催いたします

6月17日に京都大学経済研究所第一共同研究室にて,Economic Crisis and Market Quality (第15回 Market Quality Workshop) が当研究プロジェクト Market Quality Research Project と先端経済理論の国際的共同研究拠点との共催にて開催されます。

Economic Crisis and Market Quality
2013/6/17
日時:平成25年6月17日(月)場所:京都大学経済研究所 第一共同研究室
プログラム
13:00~17:40
Chair: Makoto Yano(Kyoto University)
13:00~14:00
Ma Yan (Kobe University)
Foreign Direct Investment and Border Carbon Adjustments

14:10~15:10
Eric W. Bond (Vanderbilt University)
Learning by Doing and Fragmentation

15:20~15:40
Rui Ota (Chiba Keizai University)
Food Safety and International Trade

15:45~16:45
Takashi Komatsubara (Kyoto University)
Japanese and US Household Perception of the Securities Market

16:50~17:50
Nicolas Sternsdorff Cisterna (Harvard University)
Searching for safe food in post-Fukushima Japan
主催:JSPS Grant-in-Aid for Specially Promoted Research #23000001KIER, International Joint Research Center of Advanced Economic Theory
お問い合わせ先:京都大学経済研究所 矢野誠研究室 075-753-7185

06/3/13

WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference 基調講演

2013年3月14〜17日に開催された Western Economic Association International (WEAI), 10th Biennial Pacific Rim Conference の基調講演にて撮影された貴重な映像を講演者の先生方,WEAIのご好意で公開させていただけることになりました。関係各位に心よりお礼申し上げます。

 

清家篤先生 “Human Resource Management in Times of Changing SocioEconomic Structure”

 

ジョージ・カウフマン先生 “Too Big to Fail in Banking: What Does It Mean?”

 

 

伊藤隆敏先生 “Human vs. Machine: Impact of Changing Microstructure on the Efficiency of the Foreign Exchange Market”

 

ロバート・エングル先生 “Global Financial Stability and Systemic Risk Today”

 

WEAI 10th Biennial Pacific Rim Conference では公益財団法人KIER経済研究財団,市場の質の経済学研究プロジェクト(特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」#23000001グローバルCOEプログラム「市場の高質化と市場インフラの総合的設計」)も協賛・協力させていただきました。

当研究プロジェクトが企画したオーガナイズドセッションの一覧はこちらでご覧いただけます。

当プロジェクトによる動画一覧はこちら

05/27/13

Market Quality Workshop 第13回が開催されました

market-quality.net の記事『Market Quality Workshop第13回 が開催されました 』(2013/3/4) より転載

3月4日に京都大学経済研究所(総合研究2号館)にて,第13回 Market Quality Workshop が開催されましたのでご報告いたします.今回は当研究プロジェクト Market Quality Research Project と先端経済理論の国際的共同研究拠点との共催にて開催されています。

◆ 安本晋也(京都大学)Longitudinal Trends in Equity of Park Accessibility in Yokohama, Japan: An Investigation of the Role of Causal Mechanisms
Environmental Equity とは,年齢や所得水準といった社会的属性に関わらず,人々が環境リスクの負荷や環境アメニティへのアクセスを等しく有している状態のことです.

このenvironmental equityは人々の健康や貧困の問題と結びついています.1970年代の米国内で,廃棄物処理場などから生じる健康被害へのリスクが認知され始めました.またこれらの施設の設置は貧困層がクラス地域に集中しており,1980年代の実証研究ではこれらの地域ではenvironmental inequalityが観察されたようです.

1990年から2000年代になると,環境リスクだけでなく,公園や医療施設といった環境アメニティへの近接性をめぐるequityも提議されるようになり,ヨーロッパやオセアニアでもenvironmental equityの研究が始まりました.

しかしながら,日本ではこのようなenvironmental equityの研究はまだ行われていないようです.安本先生は横浜市のデータを用いてequityについての研究を行われ,その分析と結果に関する報告を行っていただきました.

◆ 萩原里紗(慶応義塾大学)Change of Female Life Satisfaction and Happiness before and after Special Life Events
女性の生活満足度(Life Satisfaction)や幸福度(Happiness)は、結婚や出産といったライフイベントが起こった前後でどのように変化するのでしょうか.

萩原さんは,この問題について「消費生活に関するパネル調査」のデータを用いて実証分析されており,その結果に関する報告を行っていただきました.

その中で,結婚や出産は女性の生活満足度と幸福度に強い影響を持つこと,生活満足度と幸福度は所得,労働時間,家事時間と夫のサポートに影響を受けること,また生活満足度は平均周辺を推移していてライフイベントが起こった時には平均から乖離するが,イベント前の平均水準にいずれは戻ると考えるセットポイント仮説は,日本のデータを用いた本研究では妥当しないこと,などが報告されました.

05/8/13

International Conference on Market Quality, Trade and Dynamics (2013/04/08-09)

4月8~9日の2日間,ウェスティン都京都コスモスルームにて,International Conference on Market Quality, Trade and Dynamics が開催されました。特別推進研究「経済危機と社会インフラの複雑系分析」の一環として、邦題「市場の質、貿易と経済動学」と題して開催された国際会議は、数多くの質問と議論が交わされ、盛況かつ熱気ある会議となりました。

April 8 (Monday), 2013
13:30~15:30
Chairperson: Michihiro Ohyama (Keio University)
On the Value of Small-Scale GE models
報告者: Ronald Jones (University of Rochester)
最初のセッションでは,ローチェスター大学のロナルド・ジョーンズ教授による,”On the Value of Small-Scale GE Models”の報告が行われました.長年の間,国際経済学の第一人者として活躍してこられた学者として,国際経済下での一般均衡における小規模の価値について,この半世紀の国際経済学の脈々とした発展の歴史をふまえ,非常に含蓄のある発表をして頂きました.
Accumulated Budget Deficit of Japan and Fiscal Policy Rule
報告者: Naoyuki Yoshino (Keio University)
吉野直行先生は,資金循環表を用いた日本の資金循環の特徴に関する報告を行い,分析の結果,多くの負債をカバーする国債の供給が抑制されるべきであり,また,日本の資本は日本経済の回復のために民間の資本ストックの蓄積に向けられるようにするべきであるとの見解を示されました.
Prof.Jones Prof.Jones&Oyama Prof.Yoshino
15:50~17:30
Chairperson: Harutaka Takahashi (Meijigakuin University)
Equilibrium under Ambiguity
報告者: Nicholas Yannelis (University of Iowa and University of Manchester)
Nicholas Yannelis 先生の報告では,経済主体の選好がGilboa-Schmeidar 型のマキシミンである状況で,曖昧さのある非対称情報経済の事前のマキシミンコアの概念の特徴づけに関する報告が行われました.その中で,マキシミン均衡と呼ばれる非協力の概念を導入するとともに,マキシミンコアに対する非協力の基礎付けが提示されました.
Asset Bubbles in a Small Open Economy
報告者: Takashi Kamihigashi (Kobe University)
上東貴志先生は,小国開放経済におけるバブルに関する報告をされました.一般的にバブルに関する研究は世代重複モデルや異質的な主体を仮定したモデルで行われますが,上東先生は,横断面条件を満たす代表的個人モデルでバブルを扱い,より多くの市場が開放的になれば,それだけバブルが生じやすくなり,全市場が完全に開放的であれば資本逃避すらも生じるということを示されました.
Prof.Yannelis Prof.Kamihigashi Prof.Takahashi
April 9 (Tuesday), 2013
9:30~11:10
Chairperson: Junichi Itaya (Hokkaido University)
Cross Border Nominal Assets and International Monetary Interdependence
報告者: Andy Neumeyer (Universidad Torcuato di Tella)
Andy Neumeyer 先生は,世界経済の一般均衡モデルを用いて,予期しない金融ショックに対する経済への影響についての分析を報告されました.カリブレーションを行いアメリカの金融ショックを推測し,そのショックに対するアメリカ、日本、ラテンアメリカの富や消費,価格,為替に対する影響を数量的に算出しました.その結果,アメリカの予期しない金融ショックは日本やアメリカ,ラテンアメリカの富の大きな再分配を引き起こしたことが、報告されました.
Perpetual Leapfrogging in International Competition
報告者: Yuichi Furukawa (Chukyo University)
歴史を通じて,イノベーションを先導する国家は絶えず入れ替わっている.古川雄一先生は,このような技術リーダー国の時間を通じた入れ替わる,いわゆる「リープフロッギング(蛙飛び)現象」が繰り返し発生するメカニズムを説明するモデルを報告されました.
Prof.Neumeyer Prof.Furukawa Prof.Itaya
11:20~13:00
Chairperson: Atsushi Kajii (Kyoto University)
Auction Theory with Income Effects
報告者: Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
Krishnendu Dastidar 先生は,各入札者(消費者)の所得が異なるオークション問題について報告されました.First-price auction,Second-price auction,All-pay auction という3つのオークション形式の下で,対称ベイジアンナッシュ均衡が存在する条件や所得水準の違いによる影響が示されました.
Impact of Financial Regulation and Innovation on Bubbles and Crashes due to Limited Arbitrage: Awareness Heterogeneity
報告者: Hitoshi Matsushima (University of Tokyo)
松島斉先生は,合理性がコモン・ノレッジではないような場合における戦略的裁定取引者の間のタイミング・ゲームをモデル化し,裁定活動に限界が存在するために引き起こされるバブルや恐慌に対して,金融規制と技術革新がおよぼす影響についての分析を報告されました.
Prof.Dastidar Prof.Matsushima
14:30~16:10
Chairperson: Fumio Dei (Kobe University)
Dynamic Persuasion
報告者: Takakazu Honryo (University of Mannheim)
本領崇一先生は,動学的説得モデルに関する研究を報告されました.情報を提供することと,提案を受け入れるかどうかの意思決定を遅らせることに費用がかかる中で,情報提供者がいつ説得をあきらめるか,また意思決定者がいつ提案を受け入れるかどうかを効率的に決定する動学的コミュニケーションゲームの結果として生じる均衡についての分析が説明されました.
Trade, International Courts and the Settlement of Disputes
報告者: Peter Rosendorff (New York University)
Peter Rosendorff 先生は,PTA(特恵貿易協定)への加盟が政治指導者の生存に与える影響について述べられました.PTAが政治指導者の生存に与える影響の度合いは民主主義国家と独裁国家によって異なり,前者の方がPTA加盟でより大きな恩恵を得るとの見解を示されました.
Prof.Honryo Prof.Rosendorff Prof.Dei
16:20~17:10
Chairperson: Kazuo Nishimura (Kobe University)
Ruin Probabilities in Some Dynamic Models
報告者: Mukul Majumdar (Cornell University)
最後のセッションでは,コーネル大学のMukul Majumdar 教授により,”Ruin Probabilities”の報告がおこなわれました.Majumdar 教授は数理経済学・経済動学の分野で第一線で活躍されてきた方で,破産確率に関するきわめて興味深い発表がなされました.
Prof.Majumdar Prof.Nishimura Prof.Yano
プログラム
日時:平成25年4月8日(月)~9日(火)場所:ウェスティン都京都コスモスルーム主催:Institute of Economic Research, Kyoto University,
Market Quality Research Project (JSPS Grant #23000001)

■ April 8, 2013
13:30~15:30
Chairperson: Michihiro Ohyama (Keio University)

Ronald Jones (University of Rochester)
“On the Value of Small-Scale GE models”

Naoyuki Yoshino (Keio University)
“Accumulated Budget Deficit of Japan and Fiscal Policy Rule”

15:30~15:50
Coffee Break

15:50~17:30
Chairperson: Harutaka Takahashi (Meijigakuin University)

Nicholas Yannelis (University of Iowa and University of Manchester)
“Equilibrium under Ambiguity”

Takashi Kamihigashi (Kobe University)
“Asset Bubbles in a Small Open Economy”

17:50~20:00
Reception at Hiei

■ April 9, 2013
9:30~11:10
Chairperson: Junichi Itaya (Hokkaido University)

Andy Neumeyer (Universidad Torcuato di Tella)
“Cross Border Nominal Assets and International Monetary Interdependence”

Yuichi Furukawa (Chukyo University)
“Perpetual Leapfrogging in International Competition”

11:10~11:20
Coffee Break

11:20~13:00
Chairperson: Atsushi Kajii (Kyoto University)

Krishnendu Dastidar (Jawaharlal Nehru University)
“Auction Theory with Income Effects”

Hitoshi Matsushima (Tokyo University)
“Impact of Financial Regulation and Innovation on Bubbles and Crashes due to Limited Arbitrage: Awareness Heterogeneity”

13:00~14:30
Lunch

14:30~16:10
Chairperson: Fumio Dei (Kobe University)

Takakazu Honryo (University of Mannheim)
“Dynamic Persuasion”

Peter Rosendorff (New York University)
“Trade, International Courts and the Settlement of Disputes”

16:10~16:20
Coffee Break

16:20~17:10
Chairperson: Kazuo Nishimura (Kobe University)

Mukul Majumdar (Cornell University)
“Ruin Probabilities in Some Dynamic Models”

04/15/13

Market Quality Workshop第7回 が開催されました(2012/10/4)

market-quality.net の記事『Market Quality Workshop第7回 が開催されました(2012/10/4)』より転載

平成24年10月4日に京都大学において,第7回Market-Quality Workshopが開催されました.

今回はAvinash K. Dixit先生(Princeton University),大野由夏先生(北海道大学),佐藤健治さん(京都大学)に研究報告をしていただきました.ここではDixit先生と大野先生の報告について紹介します.

◇Avinash K. Dixit, “A Real Options Perspective on the Future of the Euro.”
近年ユーロ圏の解体が現実味を帯びてきており注目が高まっています. 本研究ではユーロ圏の解体に関して,リアルオプションの手法を用いて分析がなされています.

投資を行う際に,「今投資すべきか或いはずっと投資すべきでないか」という選択だけでなく,「いつ投資するか」という選択肢も考慮される必要があります.リアルオプションでは,この「いつ投資するか」,つまり「より良い機会を待つ」という選択肢の価値も考慮に入れています.これは投資に費用がかかり,かつ投資が不可逆である場合に有効な手法です.

ユーロ圏の解体は,まさにリアルオプションによる分析が有効な問題です.というのもユーロ圏の解体には多大な費用がかかり,かつ一度解体すれば再度形成するのは困難だからです.

具体的には,各国の状態変数(理想的なマネタリーターゲットとの乖離)が各国の確率的ショックだけでなくユーロ圏全体の確率的ショックにも依存すると仮定され,ユーロ圏の解体が最適停止問題として定式化されています.結果として,解体を待つ選択肢の価値はゼロではないもののあまり大きくはなく,ユーロ圏は「今解体するかずっと解体しないか」の選択に限定したところで,さほど大きい経済的損失は発生しないと言えるようです.

◇Yuka Ohno, “International Harmonization of the Patent-Issuing Rules.”
特許制度は国によって異なります.米国ではfirst-to-inventと呼ばれる,先に発明した者が特許を取得できる制度が採用されていました.他方,米国以外では,first-to-fileと呼ばれる,先に特許出願をした者が特許を取得できる制度が採用されており,こちらが標準的な制度として認識されています.近年,米国でもfirst-to-fileに制度を移行しました.また,制度が一致することをもってinternational harmonizationと呼ばれます.

本研究では,この制度移行による影響が分析されています.特に制度移行がR&Dのインセンティヴに与える影響まで踏み込んで議論がなされ,first-to-fileの制度に移行することで多くの場合にR&Dのインセンティヴは低下することが報告されました.

04/12/13

Market Quality Workshop 第14回が開催されました(2013/03/19)

平成25年3月19日に京都大学経済研究所三田オフィス(東京)において,第14回 Market-Quality Workshopが開催されましたのでご報告いたします.

今回は古川雄一先生(Simon Fraser University, Chukyo University)に”Perpetual Leapfrogging in International Competition”と題する研究報告を行って頂きました.

歴史的に見て,幾度となく技術水準のリーダーがある国から別の国へと移ってきました.リーダーである国は技術の比較優位を持っていますが,比較優位のなかった技術的に後発の国がイノベーションなどによってリーダーを追い抜かすという現象が生じてきました.このような現象はleapfrogging(蛙飛び現象)と呼ばれています.

なぜleapfroggingは生じるのか,また繰り返し生じるのはなぜかという問題は経済学者の関心を集めてきました.先行研究でもこれらを説明する試みがなされてきましたが,十分とは言えませんでした.古川先生は,これら2つの問題を同時に,また市場均衡の結果として説明するような内生的モデルを提示されています.