平成24年12月12日開催の日本学士院第1064回総会において、本プロジェクトメンバーの西村和雄 京都大学経済研究所特任教授・名誉教授が日本学士院会員に選ばれました。
日本学士院は、学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関として、学術の発達に寄与するため必要な事業を行うことを目的とするものです。
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◇西村和雄: 京都大学経済研究所特任教授・名誉教授
Prof.Nishimura
氏名 西村和雄
現職等 京都大学名誉教授、京都大学経済研究所特任教授、同志社大学経済学部客員教授
専攻学科目 複雑系経済学・経済変動理論
主要な学術上の業績 西村和雄氏は、複雑系経済学の世界的第一人者として、景気循環や経済変動の研究で先駆的な業績を挙げてきました。独自の数理的手法を用いて、合理的な経済主体の活動の結果として景気循環を説明した研究は、内生的景気循環理論を現代経済学の枠組みの中で構築したものとして、非常に高く評価されています。この成果は、複雑系の理論による経済分析の先駆的業績であり、それ以降も、カオス理論などの応用で内生的景気循環理論を精緻化し、ケインズの「アニマル・スピリッツ」理論に現代的な解釈を与えるなど、国際的に多くの業績を挙げてきました。
西村氏は現代マクロ経済学の応用可能性を大幅に広げ、その後の発展に多大な影響を与え続けています。(日本学士院ホームページより)